2010-01-01から1年間の記事一覧

体のイメージを育てる

**がんこな肩こり 筋肉の疲労をとり、血行をよくしよう** 信原克哉 発達障害の人のなかには、からだのイメージがかなり希薄な人がいて、自分の足がコタツに入ってしまうと足がなくなったような感じがするとか、背中の感じがない(見えないから)とか、そ…

なりきる私と見られる私

**「自閉症」の子どもたちと考えてきたこと** 佐藤幹夫 自閉症の子どもは『ごっこ遊び』をしないというような話を聞いたことがあると思います。じゃあ、自分はどうだったかとか、自分の子どもはどうだったかとなると、物まねや○○のふりというのは、ごっ…

ニセ科学を見分ける

** 「脳科学」の壁 脳機能イメージングで何がわかったのか ** 榊原洋一 うーん。頭を抱えてしまいました。 著者の榊原洋一さんは、発達障害関係の本も多数書かれていますし、NHKの健康番組などもに出てこられる小児科の先生ですから、ご存知の方もおられると…

聞くことのLD

** 図解 よくわかる大人のアスペルガー症候群 ** 上野一彦 市川宏伸 2年ぐらい前から、大人のアスペルガー症候群についての概説書が出回るようになり、その後、いろいろな出版社から、図解やイラストを交えたものが次々と出版され続けています。 そのほとん…

認知のタイプ 視覚と聴覚

** 天才と発達障害 ** 岡南 発達障害の勉強をはじめると、認知という用語に出会います。 認知というのは、それとわかる、という意味で、いろんな場合に使われているのですが、これが、専門用語となると、どういうことを指しているのか、イメージしにくいです…

その人は、本当にアスペですか

** キャンパスの中のアスペルガー症候群 ** 山崎晃資 発達障害の勉強をはじめると、周りの人が皆アスペルガー症候群に見えてくる時期があるように思います。 変人に敏感になるのです(笑)。 思い込みが強かったり、世話好きだったりする人だと、実際に、そ…

☆レビューのレビュー(その1)☆

10冊読んだので、一休みして、振り返りたいと思います。 改めまして、フロびぃと申します。 現在40代後半の主婦です。社会科学系の大学を出て、工業用CADに関わる技術系の仕事をしていました。30歳ちょっと前に結婚し、その後は、専業主婦で、子ど…

映像思考とワーキングメモリ

人には、おもにことばを使って物事を考える人と、おもに映像を使って物事を考える人がいる、というような説を、聞いたことがあります。 実際は、ことば(耳)と映像(目)をつないでいる、素のままのイメージ(形がなくて質感のようなもの)があって、それを…

人にない感覚を持つということ

共感覚についての本を読みました。 日本ではとても知られているとはいえないので、初めて聞く方もおられると思います。 人間の感覚には、味覚や触覚、視覚、聴覚、嗅覚、などの種類があり、私たちは、それぞれの感覚を感じ分けることができます。 それらの感…

障害とまではいえないけどタイプ

以前から、私にもADHDぽい部分があるなぁと感じることはあったのですが、この本を読んで、すっきりしました。 「片づけられない!」「間に合わない!」がなくなる本―ADHDタイプの「部屋」「時間」「仕事」整理術作者: 司馬理英子出版社/メーカー: 大和出版発売…

そのように見える と そのようである の差

ずっと前から この本を読みたいと思っていました。 自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心作者: 東田直樹出版社/メーカー: エスコアール発売日: 2007/02/28メディア: ペーパーバック購入: 4人 クリック: 96回この商品を含むブロ…

治る と 治らない の間

9月8日(水)日本経済新聞の夕刊のエンジョイ読書欄に、ベストセラーの裏側『発達障害に気づかない大人たち』の記事が載りました。 記事を要約します。 星野仁彦『発達障害に気づかない大人たち』が2月の刊行以来15万部の売れ行き。初版は1万部と通常なみで…

共感する脳とシステム化する脳

サイモン・バロン=コーエン先生は、イギリスのケンブリッジ大学の心理学・精神医学の教授で、自閉症研究センターの所長、という肩書きの方です。 2002年に日本で出版された『自閉症とマインド・ブラインドネス』(原著は1995年)という本で、知っている方も…

遺伝か環境か

発達障害、とくに、自閉症については、遺伝か環境かということについて、ややこしいことになっているように思います。 実際の自閉症の人の家族を見ると、濃い薄いはあるものの、自閉症スペクトラム寄りの性格特徴を持った人が多いのは、経験的にあるような気…

基本的自尊感情

最近、セルフエスティームということばをよく見たり聞いたりするし、発達障害の二次障害を考えるうえではとても大事なことだと思って、この本を選びました。死んだ金魚をトイレに流すな―「いのちの体験」の共有 (集英社新書)作者: 近藤卓出版社/メーカー: 集…

社会脳って何だろう

『ソーシャルブレインズ入門』という本を読みました。 副題が『って何だろう』です。 って何だろう (講談社現代新書)" title="ソーシャルブレインズ入門――って何だろう (講談社現代新書)">ソーシャルブレインズ入門――って何だろう (講談社現代新書)作者: 藤…

発達障害は治りますか

発達障害って、なんだろう。。。 専門知識のない、素人として、この世界にかかわることになってしまったとき、これを、ざくっと、イメージとして捉えようとすると、難しいよね。 歴史的に、言うと、 ある時期までは、自閉症は育て方のせいで起こるこころの病…

はじめまして

フロびぃ と 申します。 発達障害の世界と関わりだして、3年ぐらいです。 まだまだ勉強中。 わからないのは、私が理解していないせい? それともまだ研究がすすんでいないせい? 実際に目の前にいる発達障害の人たちから受け取るイメージと、本に書いてある…