2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

<番外編>自閉症を関係性の障害と考えると

前回、前々回と、自閉症は人と人との関係性の障害かもしれないというような話を書いているのですが、 関係性なんてものに実体はないんじゃないかという感想を持つ人もそれなりいいらっしゃるんじゃないでしょうか。関係性は目に見えないし、とらえどころがな…

<番外編>何を学習するかが遺伝している

関係性の発達を扱った本を2冊読みましたが、読んでいて思いだしたのが、 このブログのずいぶん最初の方で読んだ、 『人間は遺伝か環境か?遺伝的プログラム論 (文春新書)』(日高敏隆)です。 (→記事へ)鳥のひなを親鳥と隔離して育てるとさえずりを覚えな…

自閉症の豊かな世界とそれを活かす子育て

** 自閉症の関係障害臨床 母と子のあいだを治療する 小林隆児 **親子の関係性の発達という観点から自閉症の治療を試みた記録が3例、収められています。東海大学健康科学部に設置したMIU(母子治療室)で、母と子の遊びに共同治療者がかかわった数年間を…

子どもはどう育つのかどう育てるのかわかっていることとわからないこと

** 育てる者への発達心理学 関係発達論入門 大倉得史 **関係発達論というのは、鯨岡峻という日本の発達心理学者が比較的最近提唱した考え方なのだそうです。一昔まえに発達心理学を勉強してそのままの人ははじめて聞く名前かもしれません。この本は、そ…

<番外編>あと3冊。もうひとつのブログも終了します。

97冊読んだことになります。発達障害をテーマに100冊の本を読むということを自分に課してきたわけですが、とうとう、あと3冊になりました。ご愛読ありがとうございます。このブログに平行して、もうひとつのブログ 晴れの日は、えっちらおっちら を進めてき…