大変な時ほど睡眠は大事
**脳を休める 脳科学と睡眠の新しい常識 西多昌規 **
巨大な地震の発生で、たくさんの人が眠れない夜を過ごしている状況です。心配で眠れない人も、非常態勢で昼夜なく働く必要に迫られている方もおられると思います。
この本では、睡眠について、脳科学の立場から、知識を広める目的で書かれた本です。Q&A方式で50の質問に答える形でやさしく解説しています。
- 作者: 西多昌規
- 出版社/メーカー: ファーストプレス
- 発売日: 2009/10/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
睡眠不足になると、扁桃体と前頭前野のつながりが弱まり、イライラして冷静さを失うこと。
ものを覚えるのにも、覚えたものを定着させるのにも、どちらにも十分な睡眠が必要であること。
記憶した内容が、記憶したほかの内容に邪魔されず定着するのに、睡眠が大事であること。
レム睡眠が足りないと、ポジティブな感情が湧きにくくなること。
ただし、著しく不快な記憶は、レム睡眠で逆に増強されてしまうこともある、ということ。
睡眠薬を使うと、睡眠時間は確保できるが、睡眠を深くすることはできないこと。
。。。など、など。睡眠についての知識が、最新の研究結果をもとにして説明されています。
これらの知識をまとめれば、脳を休めるという睡眠の価値をもっと認めて、積極的に睡眠をとるようにする方が、能率もあがり、ミスも減り、質のいい仕事ができるということになってきます。
皆が忙しい時にのうのうと寝ているわけにはいかない、と、つい、周りに遠慮してしまいがちですが、不眠不休で働く必要のある非常のときでも、交代で仮眠をとるなどの工夫で大きな事故を防ぎ、健康を維持できるという考え方を皆で共有することが大事だと感じました。
今回の災害は、恐ろしく長い復興までの道のりがあることを覚悟しなければならないでしょう。
睡眠が大事です。こんなときほど、眠ることをおろそかにしてはいけないと思います。
どうか、力を合せて乗り切っていけますように。。。。。。
ブログランキングに参加しています。よりたくさんの方に見ていただくために、バナークリックに協力いただけると嬉しいです。